脱毛をする際によく比較されるのが「クリニック」と「脱毛サロン」です。
両者とも脱毛をすることに変わりはありませんが、使用されている機器が違うため、特徴にも異なる面があります。

●機器の違い

クリニックと脱毛サロンの機器の違いは以下になっています。

1.クリニックで施される医療レーザー脱毛

クリニックの脱毛の施術で使用される機器は「医療レーザー」と呼ばれています。医療レーザーは脱毛したい部位にピンポイントでレーザーの光が照射されるため、威力が非常に強くなっています。

脱毛のメカニズムとしては、レーザーの光が毛に含まれる黒いメラニン色素に反応して強い熱を帯び、その熱でもって毛根にある毛乳頭や毛母細胞を破壊します。毛根自体が破壊されることで毛の生成されることが無くなるため、永久脱毛が可能になります。

なお、医療レーザーによる毛根の破壊は人体に傷を入れることになることから、医療の資格を持った医師、または看護士しか扱うことが認められていません。過去には、医師のいない脱毛サロンで医療レーザーが使用されたことで、医師法違反の容疑で逮捕された事件がいくつかあります。

なお、クリニックであれば、何か肌に異常が出た場合に適切な処置をしてもらえるという安心感があります。

2.脱毛サロンにおける光脱毛

脱毛サロンで行われている光脱毛(フラッシュ脱毛)には、主にIPL脱毛とSSC脱毛の2種類があります。

医療レーザーと同様に脱毛する部位に光を当て、黒いメラニン色素に反応させることは同じですが、医療行為に当たる毛根を破壊することができないため、毛の成長を抑制するに過ぎません。

医療レーザーと比較すると、光の照射が広範囲に分散されることで毛根に与えるダメージが弱く、効果にも差があります。逆に、照射の熱が低い分、光脱毛は痛みを感じることがほとんどありません。

なお、毛根を破壊しないと永久脱毛が完成しないため、脱毛サロンでは「永久脱毛」という言葉を使ことができません。光脱毛におけるIPL脱毛とSSC脱毛の主な違いは以下にあります。

IPL脱毛は脱毛する部位にキセノンランプの光を照射し、毛根に熱を与えて毛の成長を抑制します。

一方、SSC脱毛は毛の成長を抑制する成分の含まれたジェルを脱毛する部位に塗布し、そこにクリプトンライトの熱を当て、成分を毛根に浸透させることで毛の成長を抑制します。

●脱毛の施術期間

永久脱毛が完了するまでの施術回数に関しては、毛の成長サイクルである毛周期が大きく影響します。

毛周期には「成長期」、「退行期」、「休止期」の3期間があり、外から見えているのは成長期にある毛です。

脱毛の施術で効果が出るのは成長期の毛だけであり、退行期や休止期の毛は施術の影響を受けません。従って、休止期の毛が成長期になった時に施術を繰返さないと、永久脱毛が完成しません。

なお、全ての毛の毛周期が同一になっているわけではないため、部位によって必要な施術回数が変わります。

1.クリニックの施術回数

医療レーザー脱毛であれば、成長期にある毛に対しては一度の施術で永久脱毛が完成します。ただ、表面上に出ている毛は全体の20~30%でしかなく、残りはまだ皮膚の中にあります。

つまり、一度の施術では20~30%の毛しか脱毛処理ができないということです。

一般的に、頭髪以外の部位は成長期と休止期の期間がほほ同じになっており、脇の毛は成長期・休止期とも3~5ヶ月、腕や脚は3~4ヶ月、ビキニラインは1~2年です。

従って、脇や腕、脚の毛は1年に3~4回、ビキニラインは1年に1回の施術が必要です。

2.脱毛サロンの施術回数

脱毛サロンの場合は原則的に永久脱毛ができず、発毛を抑制することになります。

脱毛サロンの光脱毛で発毛の抑制効果を発揮するには、大体医療レーザー脱毛の1.5~2倍の期間がかかります。従って、脇や腕、脚の毛の場合は5~7回の施術で発毛を防止できるようになります。